増刊号 テクニカルエイド—つくる自助具・使える自助具
第5章 使う編
1 使える自助具—作業療法士がもつべき大切な視点
濱 昌代
1
Masayo Hama
1
1石川中央保健福祉センター福祉相談部(石川県身体障害者更生相談所)
pp.810-816
発行日 2024年7月20日
Published Date 2024/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001203882
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はじめに
今回のテーマは「使える自助具」である.「使える」という言葉は,「実用的」,「有用」等に言い換えられる.自助具は「self-help device」の訳語で,文字通り「自分を助ける道具」であり,生活行為を自ら遂行できるように障害特性に合わせて工夫された用具である.
本稿では,実用的な自助具を作業療法士が導入する過程で,対象者のニーズ把握や,能力評価,用具の適合評価を行うときの大切な視点について説明する.また,自助具使用時の事故を防ぐために作業療法士が果たす役割や留意事項,導入を検討したがあえて使用しないという選択をするのはどんな場合なのか等,例を挙げて説明する.
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