増刊号 テクニカルエイド—つくる自助具・使える自助具
第1章 総論:「つくる」その前に知っておいてほしいこと
1 作業療法と自助具
林 正春
1
Masaharu Hayashi
1
1JA静岡厚生連 中伊豆温泉病院
pp.656-661
発行日 2024年7月20日
Published Date 2024/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001203850
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はじめに
「作業療法のどこに魅力があるか?」と自問自答したとき,筆者は「物作りで対象者の活きる力を支援することができること」を一番に挙げる.そして,自助具作りに作業療法の価値を見いだす意識をもっている.1966年(昭和41年)に第1回作業療法士国家試験が実施され,日本初の作業療法士が誕生し,それから58年が経過した.作業療法士の自助具作りの知識・技術は脈々と受け継がれている.昭和,平成,令和と時代が移り行く中で,日本の文化,人の価値観,ライフスタイルは変化し,自助具の捉え方も変わりつつある.作業療法にとって自助具とはどのような存在なのかを,あらためて考えるときを迎えているように思う.
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