増刊号 テクニカルエイド—つくる自助具・使える自助具
第5章 使う編
2 —使える自助具と配慮点①—日常生活動作編
中川 正己
1
Masami Nakagawa
1
1岡山ろうさい病院
pp.817-822
発行日 2024年7月20日
Published Date 2024/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001203883
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はじめに
自助具は,病気や事故あるいは加齢等で生じた麻痺や機能低下によって不自由になったADLを,可能なかぎり自分自身で容易に行えるように補助するものであり,それは福祉用具の中で最も身近な道具として,使用者の生活の質(QOL)を高めてくれる手段となる.筆者が作業療法士になりたてのころは,幾度となく作製・修正を繰り返しながら自助具を提供したものである.最近では自助具の開発や販売業者が増え,カタログやホームページ(HP)を通して容易にさまざまな製品を入手することができるようになった.しかし,使用する人の生活環境や障害の程度は多様で,対象となる製品が多いがゆえに,迷いをもちながら選定・提供している作業療法士がいるだろう.
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