編集後記

　9月後半，「暑い暑い夏」はようやく終盤を迎えようとしている．空を見渡せば，うろこ雲，空の高さを感じる．夜には涼しさの中に虫の音が聞こえ，秋の夜長を楽しめる．真夏並みの暑さが続いている中でも稲刈りが進み，丹波栗が大きな実を見せており収穫の秋を迎えている．

　アフターコロナといわれる状況の中でも，静かに新型コロナウイルス感染は確実に拡大し，医療現場では変わらない感染者への対応や感染対策が続いている．感染症の専門家は，一医療機関だけでなく，地域のレジリエンスを高めることが感染対策には重要であるとし，そのための人的ネットワークの構築を強調している．人的ネットワークの構築は，認知症対策でも重要であることを考えると，道は一本につながっているとも感じる．