学会長の言葉
第57回日本作業療法学会開催にあたって
長尾 徹
1,2
1神戸大学生命・医学系保健学域大学院保健学研究科
2神戸大学大学院保健学研究科
pp.1176-1177
発行日 2023年9月15日
Published Date 2023/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001203546
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日本作業療法学会はコロナ禍であっても中止することなくWebでの開催に取り組み,第56回学会(京都)は,対面開催とWebを併用したハイブリッドでの開催としました.本学会も対面開催,Webライブ配信,Webオンデマンド配信の予定でプログラムを準備しています.たくさんの方々に参加していただきたいです.現地では学会の雰囲気を味わっていただくだけではなく,対面ならではの知人との思いがけない再会や,機器展示で実物を目前にして使い方を確認する等が可能です.現地への参加が困難な方は,Webプログラムを幾度となく視聴することができます.
本学会のテーマは「ものごとの仕組みに注目する—作業療法における問題解決の糸口として—」です.残念ながら作業療法に関するすべての仕組みが判明しているわけではありませんが,仕組みが見つかっていてもそれを知らないという状況があるかもしれません.今まで知らなかった仕組みに気づいたとき,対応策が見つかることもあります.仕組みを知らないと,いつまでも試行錯誤が続いたり,不安が高まったりすることで合理的な行動がとれないでしょう.本学会ではそういったものごとの仕組みに着目し,作業療法を実践するうえでの問題解決に少しでも役立つような場を提供したいと考えました.
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