学会長・大会長・学術集会長の言葉
第50回日本作業療法学会開催にあたって
清水 兼悦
1
1札幌山の上病院 豊倉康夫記念神経センター
pp.472-473
発行日 2016年5月15日
Published Date 2016/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200568
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1966年(昭和41年)に日本ではじめてOTが誕生し,半世紀の節目を迎えます.70年代以降,日本では高齢化が進みはじめ,80年代には,医療領域だけの対応ではなく保健福祉領域でのOTの活動が期待されるようになっていきました.
私が卒業したころの第20〜23回〔1986〜1989年(昭和61〜平成元年)〕の日本作業療法学会では,「作業療法の核を問う」というテーマシンポジウムが3回開催され,専門職としてのOTの役割がいかにあるべきかの議論が展開されていました.4半世紀前〔1991年(平成3年)〕に札幌で開催された第25回学会で,故 佐藤 剛学会長は,「四半世紀からの出発—適応の科学としての作業療法の定着を目指して」というテーマのもと,「個人と環境との相互作用の中に作業療法の基盤を定着させることで,OTは高齢化社会を迎えて大きな変換が迫られている保健医療の一翼を担う専門職になり得る」と述べました.
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