連載 作業療法の知見を活かして働く人の健康を守る・第4回【最終回】
管理職,衛生委員会に所属するOTの立場から同僚や職場を守る—職場内のメンタルヘルス対策を中心に
松元 義彦
1
,
金子 隆生
2
,
劉 濤
3
Yoshihiko Matsumoto
1
,
Takao Kaneko
2
,
Nami Ryu
3
1鹿児島赤十字病院
2山形県立中央病院
3新吉塚病院
pp.1170-1174
発行日 2023年9月15日
Published Date 2023/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001203544
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はじめに
近年,職場におけるメンタルヘルス対策が重要な課題となっている.メンタルヘルス不調による心身の不調から,本来もっている業務遂行能力が十分に発揮できず,欠勤や休職,離職に至る場合もある.労働政策研究・研修機構の調査1)によると,病気休職制度利用者の退職率は,メンタルヘルスが42.3%となっており,メンタルヘルス不調は労働者だけでなく職場にも大きな影響を及ぼす.そのため,職場においてメンタルヘルス対策に取り組むことは重要である.
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