特集 運転と地域での移動支援
扉
藤田 佳男
1
,
山本 伸一
2
,
竹内 さをり
3
1千葉県立保健医療大学
2山梨リハビリテーション病院
3甲南女子大学
pp.121
発行日 2023年2月15日
Published Date 2023/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001203273
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特集にあたって
近年,医療機関でOTによる脳卒中者等への運転再開支援が増加し,社会的認知も進みつつある.しかし,自家用車の運転を含む地域での移動に困難や不安をもつ対象者は,脳卒中だけに限らず,さまざまな疾患や病期に存在する.この課題に対して,日本作業療法士協会の「運転と作業療法委員会」は,情報提供と教育により裾野を広げ,医療から福祉,介護保険領域,さらに公共交通,電動車いすや自転車等の移動用具の利用についても支援を広げるため,さまざまな活動を行っている.本特集は,委員会の活動に加えて,医療機関を中心とした支援実態を,医療側,運転者教育側の双方から概観したものである.医療機関での地域生活者の支援,認知症者や高齢者への支援,高齢運転者への作業療法と交通心理学による地域貢献,地域での移動を支え合う取り組み等,第一線での活躍例を紹介することにより,この分野の広さを知っていただくことや,皆様の力を地域で活かす一助になることを願って企画した.さまざまな場面で,業務であるか否かにかかわらず,支援を必要とする方にかかわっていただけると幸いである.
その方は,移動の権利を脅かされていませんか? われわれが学び続けることで,移動できる喜びに貢献できませんか?
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