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特集 臨床実習のあり方
回復期リハビリテーション病棟での臨床実習のあり方
How clinical training should be in the convalescent rehabilitation ward
片桐 一敏
1
Kazutoshi Katagiri
1
1花川病院
pp.118-122
発行日 2022年2月15日
Published Date 2022/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202868
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Key Questions
Q1:作業療法参加型臨床実習とは?
Q2:作業療法参加型臨床実習の具体的な方法とは?
Q3:臨床実習の課題とは?
はじめに
回復期リハ病棟とは,脳血管疾患または大腿骨頸部骨折等の患者に対して,ADLの向上による寝たきりの防止と家庭復帰を目的したリハを集中的に行うための病棟である.近年の診療報酬上の変遷としては,2016年度(平成28年度)にはアウトカム評価「実績指数」が導入され,回復期リハ病棟の質が求められた.また,2018年度(平成30年度),2020年度(令和2年度)と「回復期リハビリテーション病棟入院料1」では37から40以上に実績指数が引き上げられ,さらなる質の向上が求められている1).
このようなリハの質や効率性が求められる時代の到来とともに,OTを養成する臨床実習も変遷し,患者担当制から作業療法参加型臨床実習(clinical clerkship:CCS)へ移行された.
筆者は教務主任としてスタッフの臨床指導や教育フォローを行っている.経験年数は21年であり,養成校勤務(厚生労働省主催養成施設教員講習会を終了)時代は客観的臨床能力評価試験(objective structured clinical examination:OSCE)やproblem-based-learning(PBL)等の教育方法を用いた学生指導にも力を入れてきた2,3).本稿では回復期リハ病棟での臨床実習指導のあり方と課題について,当院での取り組みを基に,具体的に述べる.
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