特集 訪問作業療法はこれでいいのか?
扉
関本 充史
1
,
江藤 文夫
2
,
香山 明美
3
1かなえるリンク
2国立障害者リハビリテーションセンター
3東北文化学園大学
pp.425
発行日 2021年5月15日
Published Date 2021/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202492
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特集にあたって
2021年度(令和3年度)に介護報酬・障害福祉サービス等報酬が改定された.今回の改定では,感染対策強化や継続的な自立支援サービス提供体制を基盤に,地域包括ケアシステムの推進強化が謳われている.また,そのサービス提供の必要性や専門職の介入効果もデータ化が進められる.在宅においては,入院期間が短くなり,在宅医療が担う役割は大きくなり,対象者のニーズも多様化するため,多職種で対応していかなければならない.障害・福祉の領域においても,対象者の高齢化への対応が求められている.
これらに応えていくためには,提供する側の体制構築が必要であり,在宅では通いや訪問,入所等のサービス確立がメインとなる.訪問の作業療法は,この時代背景を基にさまざまな制度下に位置づけられ,対象者の幅も広がっている.生活機能をアセスメントし,生活課題を明確にし,具体的な解決策が提示できるOTにとって,訪問という舞台はまさに最適であり,より効果的な力を発揮する.
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