Japanese
English
特集 疾患別 臨床・上肢機能アプローチ—機能・活動・生活へ
パーキンソン病に対する上肢機能アプローチ
Approaches to upper limb function in Parkinson's disease
阿瀬 寛幸
1
Hiroyuki Ase
1
1順天堂大学医学部附属順天堂医院
pp.348-353
発行日 2021年4月15日
Published Date 2021/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202467
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
Key Questions
Q1:パーキンソン病の症状と上肢機能の障害の特徴は?
Q2:上肢機能へのアプローチの原則や工夫は?
Q3:上肢機能へのアプローチで作業療法士に求められることは?
はじめに
パーキンソン病(以下,PD)のリハでは,転倒による外傷の恐れや誤嚥性肺炎による生命の危機等と比較し,上肢機能に焦点が当たることが少ない.しかし,対象者の生活行為の困難感に耳を傾けると,手が使いにくい活動や,上肢が使えないことにより阻害されていることが非常に多いことがわかる.筆者はPD患者の上肢機能について,主にPDの主要な症状の一つである姿勢反射障害の観点から,体幹や上肢機能の関連を中心に報告を行った1).本論では,特に「手」についての経時的変化や,上肢機能と関連の大きい非運動症状の一つである高次脳機能や認知機能を中心に紹介を行いたい.
Copyright © 2021, MIWA-SHOTEN Ltd., All rights reserved.