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特集 疾患別 臨床・上肢機能アプローチ—機能・活動・生活へ
身体障害を合併する認知症に対する上肢機能アプローチ
The approach of upper limb function for the people with dementia and physical disability
佐藤 良枝
1
Yoshie Sato
1
1曽我病院 認知症疾患医療センター
pp.354-359
発行日 2021年4月15日
Published Date 2021/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202468
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Key Questions
Q1:認知症による暮らしの困難はどのように現れるか?
Q2:認知症の状態像を踏まえてどのように場面設定するか?
Q3:適切に対応できるために必要なことは何か?
認知症という状態像の特徴
認知症とは,さまざまな疾患によって暮らしの困難が引き起こされる状態像の総称であって,単一の疾患名ではない.レビー小体型認知症や大脳皮質基底核変性症等,身体症状を伴う疾患もあるが,臨床でよく遭遇する代表的な疾患はアルツハイマー型認知症なので,本稿ではアルツハイマー型認知症を想定して記述する.
アルツハイマー型認知症(以下,認知症)の代表的な症状は,記憶障害,見当識障害,視空間認知障害,構成障害,遂行機能障害である.
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