病気のはなし
パーキンソン病
西川 典子
1
1国立精神・神経医療研究センター病院脳神経内科
pp.856-860
発行日 2019年8月1日
Published Date 2019/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543207639
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Point
●パーキンソン病(PD)は,中脳−線条体系のドパミン神経細胞の変性脱落とレヴィー(Lewy)小体の出現を特徴としている.レヴィー小体はα-シヌクレインで構成される.
●PDには運動症状と非運動症状がみられる.運動症状は,動作緩慢,静止時振戦,筋強剛が初期からみられ,経過中に姿勢反射障害が出現する.
●非運動症状は,運動症状発症以前より出現するものもある.自律神経障害,睡眠障害,精神症状など多岐にわたる.
●ドパミン補充療法により,PDの予後は飛躍的に改善した.適切な薬物治療と運動療法を行っていく必要がある.
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