特集 脳腫瘍と作業療法
扉
梅﨑 成子
1
,
長野 敏宏
2
,
西出 康晴
3
1東京大学医学部附属病院
2御荘診療所
3倉敷中央病院
pp.225
発行日 2021年3月15日
Published Date 2021/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202430
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特集にあたって
脳腫瘍の症状は多彩です.腫瘍の部位により,四肢の麻痺,感覚障害,運動失調,視野障害,高次脳機能障害等が生じ,運動療法や高次脳機能訓練の適用となります.周術期,化学療法や放射線療法の時期,さらには再発や進行により症状が増悪する時期等,一連の経過の中で,機能訓練,ADL訓練,廃用予防,家庭復帰や就労に向けた支援,病状増悪時の心理的支援や家族支援等,各時期に応じた作業療法の効果的な介入が期待されます.
脳腫瘍の特性を理解したうえで,機能予後と生命予後に応じた適切な目標設定を行い,効果的な作業療法を行うための情報を提供することを目的に,本特集を企画しました.OTだけでなく,脳神経外科医,リハビリテーション科医,ソーシャルワーカー,患者家族会等,脳腫瘍患者にかかわる多くの職種や立場から,脳腫瘍の特性や脳腫瘍患者を理解するために必要なことを書いていただきました.
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