特集 地域包括ケアシステムの中でOTは何ができるのか
扉
宮永 敬市
1
,
長野 敏宏
2
,
竹内 さをり
3
1北九州市保健福祉局地域支援部健康推進課
2御荘病院
3甲南女子大学
pp.987
発行日 2015年9月15日
Published Date 2015/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200354
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特集にあたって
今後,高齢化がさらに進展し,単身や夫婦のみの高齢者世帯の増加や認知症高齢者の増加が予想されている.このような中,国においては,介護・医療・住まい・生活支援・介護予防が一体的に提供される「地域包括ケアシステム」の構築を目指すこととしているが,その根幹は新しい地域づくりである.
特に生活支援や介護予防の役割は大きく,地域の中で住民が主体となってさまざまな活動が展開される仕組みづくりが,今年度の介護保険制度改定で強化されている.ここに今回,リハ専門職が積極的に活動できる枠組みが新たに設けられた.その意義は,これまでの医療機関や在宅訪問等による個主体のアプローチから,「地域」を切り口とした作業療法の展開が可能になったということだ.そして将来,すべての国民にとって身近な存在にOTがなれるか,今まさにその入り口に来ているということでもある.
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