特集 感覚統合理論・療法の今を考える—効果的な実践のために何が必要か
扉
加藤 寿宏
1
,
松島 佳苗
1
,
長野 敏宏
2
,
西出 康晴
3
1関西医科大学
2御荘診療所
3倉敷中央病院
pp.463
発行日 2024年6月15日
Published Date 2024/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001203791
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特集にあたって
「感覚統合療法は,包括的な治療プランの構成要素の一つとしてはよいが,その有効性に関する研究は,限定され決定的でない」(2012年,米国小児科学会).
感覚統合療法を実践している作業療法士にとって,大きな衝撃となる発表であった.この発表をきっかけに,効果論文,レビュー論文,感覚統合療法の忠実度を測定する評価方法の開発と,それを用いた効果研究等が出版され,今も感覚統合の効果検証は続いている.効果検証は半ばでありながら,米国の臨床現場では,小児領域の作業療法士の95%が感覚情報の処理に困難がある子どもとかかわる際に感覚統合療法を用いている1).
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