Japanese
English
特集 現場で役立つ福祉用具—自助具・発達障害領域を中心に
総論:発達を促す福祉用具,自助具
Welfare equipment and self-help equipment that promote development
鴨下 賢一
1
Kenichi Kamoshita
1
1株式会社児童発達支援協会 リハビリ発達支援ルームかもん
pp.10-12
発行日 2021年1月15日
Published Date 2021/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202364
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
Key Questions
Q1:合理的配慮とは?
Q2:発達を促す福祉用具とは?
Q3:発達を阻害する福祉用具とは?
はじめに
発達が気になる子どもや発達障害のある子どもたちの生活を支え,発達を促すためには,適切な環境設定が重要となる.環境設定とは,単に子どもの過ごす生活空間の設定だけではなく,使用する道具等も含む.
道具には,製品化された福祉用具だけでなく,OTが手づくりした自助具も含まれる.また,発達段階に沿った道具を適用することで,発達を促すことができる.発達段階に合っていなければ,発達を促すことは困難になるともいえる.
2016年(平成28年)に「障害者差別解消法」が施行され,療育の現場でも合理的配慮が求められるようになっている.適切な環境や道具の提供は,この合理的配慮にも当たる.OTは,子どもの発達段階や,発達の特性,生活環境等の情報から,その子どもに必要な道具を,先を見据えながら提供する必要がある.
Copyright © 2021, MIWA-SHOTEN Ltd., All rights reserved.