増刊号 脳卒中の作業療法 最前線
第4章 支援技術Ⅲ 生活期:生活の広がりに向けて
8 日常生活動作と自助具・福祉用具の活用
寺田 佳世
1
Kayo Terada
1
1石川県リハビリテーションセンター
pp.940-944
発行日 2021年7月20日
Published Date 2021/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202642
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はじめに
OTは,対象者の機能障害ではなく,能力の向上に視点を置いて生活支援を行う専門職である.このような視点で支援を行うには,自助具や福祉用具(以下,道具)を有効に活用することが必要となる.しかし,どんなに優れた道具であっても,適正な支援技術がなければ生活に役立つものにならない.そのためには,本人の機能を的確に捉え,能力を引き出し,道具を適合すること,さらに住環境等の使用条件にも配慮しなければ有効な成果が得られない.そこで今回は,脳卒中者の日常生活動作(以下,ADL)からみた道具の考え方や捉え方のポイントについて述べてみたい.
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