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特集 作業療法と地域包括ケア
総論:作業療法と地域包括ケアの現在・未来
The present and future of integrated community care and the role of occupational therapy
川越 雅弘
1
Masahiro Kawagoe
1
1埼玉県立大学大学院/研究開発センター
pp.1264-1269
発行日 2020年11月15日
Published Date 2020/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202306
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Key Questions
Q1:介護保険制度改革の背景と全体像は?
Q2:介護保険制度改革の重点テーマとそのポイントは?
Q3:自立支援を実現するために必要な機能とは?
はじめに
国は,団塊の世代が75歳以上となる2025年を見据え,介護が必要な状態となっても住み慣れた地域で暮らし続けることができるよう,医療・介護・予防・住まい・生活支援が包括的に確保される仕組みとして,地域包括ケアシステムの構築に取り組んできた.
さらに,2025年以降の社会情勢や地域課題の変化を見据えて,地域包括ケアシステムに関連するさまざまな施策の見直しを進めている.当然,同システムにかかわるOTに求められる役割や機能も影響を受けることになる.
さて,本稿に期待されていることは,地域包括ケアシステムにおけるOTの役割や求められる機能について言及することであるが,そのためには,国の施策の方向性を理解する必要がある.そこで,まず,「地域共生社会の実現と2040年への備え」を目指した介護保険制度改革の全体像について紹介する.次に,社会保障審議会介護保険部会がまとめた意見書をベースに,リハに関連する主な重点テーマの改革ポイントを解説する.最後に,OTに期待される役割・機能について私見を述べる.
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