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特集 地域包括ケアとリハビリテーション医学
1 地域包括ケアの原点と未来
The Origin of Community-based Integrated Care and Its Development
山口 昇
1,2
Noboru Yamaguchi
1,2
1公立みつぎ総合病院
2広島県地域包括ケア推進センター
キーワード:
地域包括ケア
,
在宅ケアによる寝たきりゼロ作戦(介護予防)
,
リハビリテーション
,
保健・医療・介護・福祉の連携・統合
,
行政・住民の参画
Keyword:
地域包括ケア
,
在宅ケアによる寝たきりゼロ作戦(介護予防)
,
リハビリテーション
,
保健・医療・介護・福祉の連携・統合
,
行政・住民の参画
pp.90-94
発行日 2018年2月16日
Published Date 2018/2/16
- 販売していません
- Abstract 文献概要
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- 参考文献 Reference
要旨 公立みつぎ総合病院で,在宅ケアによる寝たきりゼロ作戦が始まったのは昭和49(1974)年である.寝たきりになる要因の第1は家庭内における介護力の不足,第2は不適切な介護,第3は不適切な住環境である.これらつくられた寝たきりを,在宅ケアによって予防しようと考えたのが,われわれの寝たきりゼロ作戦であった.その後,病院の医療と行政の保健福祉をドッキングさせた保健福祉センターを開設し,介護保険施設など保健福祉総合施設を整備し,最後に住民参画の体制をつくり,地域包括ケアシステムを構築した.その結果,寝たきりの減および医療費の減という成果を得ることができた.地域包括ケアシステムは地域づくり・まちづくりそのものである.
広島県では平成24(2012)年に広島県地域包括ケア推進センターを開設し,125の日常生活圏域に125通りの地域包括ケアシステムの構築をめざし,現在その内容の評価を行っている.
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