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特集 作業療法と地域包括ケア
「地域包括ケアシステム」と「看護小規模多機能型居宅介護」と「作業療法」—“今いる場所で・自分らしく・最期まで”への支援
Community-based integrated care systems, nursing small-scale multi-functional type home nursing and occupational therapy: support until the end of life as oneself, in this place
三浦 晃
1
Kou Miura
1
1株式会社リエンズ
pp.1270-1275
発行日 2020年11月15日
Published Date 2020/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202307
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Key Questions
Q1:「地域包括ケアシステム」,「介護小規模多機能型居宅介護」,「作業療法」の関連性は?
Q2:看護小規模多機能型居宅介護での実践例は?
Q3:介護小規模多機能型居宅介護でのOTの貢献のしどころは?
はじめに
看護小規模多機能型居宅介護は,看多機(カンタキ)と略されることが多い.そんな看多機の世界に筆者が飛び込んだのが約半年前である.地域包括ケアシステムを知るにつれ,看多機への関心が募ったことが主な理由である.一方で,看多機は,一般社会はもとより,医療・介護業界にも周知されているとはいい難い.
そんな背景にあって,OTライセンスをもつ介護支援専門員(以下,CM)である筆者が,試行錯誤の実践を通して実感を強めていることがある.それが,「地域包括ケアシステム」と「看多機」との高い親和性であり,かつ,この両者と作業療法との高い親和性である.
本稿は,そんな看多機の支援を知るきっかけになってほしいという想いを含め,大きく3部構成で述べていく.はじめに,本稿のタイトルである「地域包括ケアシステム」,「看護小規模多機能型居宅介護」,「作業療法」という3つのワードの関連性について述べ,次いで,筆者らの試行錯誤の実践を紹介し,最後に,看多機におけるOTの貢献のしどころについて私見を述べ結びとしたい.
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