特集 ICFと作業療法
扉
村井 千賀
1
,
江藤 文夫
2
,
竹内 さをり
3
1石川県立高松病院
2国立障害者リハビリテーションセンター
3甲南女子大学
pp.1175
発行日 2020年10月15日
Published Date 2020/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202276
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特集にあたって
国際生活機能分類(以下,ICF)は,2001年にWHOで採択され,世界33カ国の調査を基に,人の生活機能を分類している.当事者を含め,医療・保健・福祉・教育等,さまざまな領域での共通言語として,データ解析のツールとして,人の生活機能を把握するツールとしての活用が期待され,開発された.
日本作業療法士協会「作業療法ガイドライン」(2018年度版)では,作業療法の過程では,基本的能力,応用的能力,社会的適応能力,環境資源,作業に関する個人特性という視点から対象者の生活機能を捉え,制度や社会資源の利用等,対象者の個人特性に応じた治療,指導および援助を重視している.これらの視点は,それぞれICFにおける「心身機能・身体構造」,「活動」,「参加」,「環境因子」,「個人因子」に相当し,作業療法は,対象者の健康状態を高めるために生活機能を総合的に捉え,目的に応じて各能力に働きかけるとしている.
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