特集 神経難病のある生活者の視点を捉える
扉
長城 晃一
1
,
江藤 文夫
2
,
竹内 さをり
3
1福岡大学
2国立障害者リハビリテーションセンター
3甲南女子大学
pp.549
発行日 2023年6月15日
Published Date 2023/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001203391
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特集にあたって
神経難病を取り巻く環境は大きく変化している.2015年(平成27年)から施行された「難病の患者に対する医療等に関する法律」では,効果的な治療方法の開発や医療助成の仕組みの構築,社会参加施策の充実等が掲げられており,患者の治療とライフスタイル,双方ともに充実した支援が重要視されている.
治療の発展は,これまでの薬理的治療主体からデジタルデバイス等による患者自身の生活に入り込んだ多面的な支援が急速に進歩している.これらの進展は教育分野にも波及しており,2022年度(令和4年度)に改訂された医学教育モデル・コア・カリキュラムでは,医師に求められる基本的な資質・能力として,これまでの多職種連携能力等に加え,「総合的に患者・生活者をみる姿勢」と「情報・科学技術を活かす能力」が追加された.今後OT等メディカルスタッフの養成教育カリキュラムにも影響するであろう.
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