特集 MTDLPを活用した作業療法
扉
村井 千賀
1
,
中村 春基
2
,
竹内 さをり
3
1石川県立こころの病院
2日本作業療法士協会
3甲南女子大学
pp.9
発行日 2023年1月15日
Published Date 2023/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001203241
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特集にあたって
生活行為向上マネジメント(以下,MTDLP)は,対象者の望む・回復したい生活を構成する生活行為に焦点を当て,それを実現するため行われている作業療法の治療の流れを見える化するため,シートに落とし込んだものである.
MTDLPが開発されてから,11年目を迎えようとしている.各都道府県士会の積極的な取り組みにより,MTDLPの基礎研修修了者数は3万人を超え,会員の約50%となっている.また,各県士会が開催している実践事例を報告する実践研修に事例報告をした者は約6,000人,さらに事例を協会の事例登録に報告し,指導者として認定された者は約240名となっている.学校教育においても,MTDLPを授業に積極的に取り組んでいるところをMTDLP協力校,さらに実習のツールとしても積極的に活用しているところをMTDLP推進強化校とし,学生のときから,MTDLPを学べる環境も整ってきている.国家試験にMTDLPが取り上げられる等,OTへの普及が推進されている.
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