連載 脳損傷者への就労支援—対象者のデータベース化と多職種による支援の試み・第7回
理学療法士からみた脳損傷者の復職・就労支援へのかかわり
廣澤 全紀
1
,
永井 碧
1
,
川島 亜希子
1
,
江戸 佑里香
1
,
平野 正仁
1
,
武原 格
1
Masaki Hirosawa
1
,
Midori Nagai
1
,
Akiko Kawashima
1
,
Yurika Edo
1
,
Masahito Hirano
1
,
Itaru Takehara
1
1東京都リハビリテーション病院
pp.671-675
発行日 2020年7月15日
Published Date 2020/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202154
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はじめに
回復期病棟においてPTは,脳損傷者の麻痺や痙縮等の身体機能障害の回復や,ベッドから起きる,椅子から立ち上がる,病院の中を歩く等の基本動作能力の回復を図り,日常生活の自立度を向上させることで,自宅退院や社会復帰に向けたリハ医療の役割を担っている.退院時に身体機能や基本動作能力に制限や障害が残存する脳損傷者が復職・就労を希望することがある一方で,PTが支援にかかわる方法は体系立てられておらず,今後の学術的な進捗が期待される.当院では,2017年(平成29年)より医師,OTを中心に多職種で編成される就労支援チームを立ち上げた.本稿では,PTが就労支援チームの一員として脳損傷者の復職・就労支援へかかわってきた経験を基に報告する.
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