Japanese
English
特集 これからの作業療法士を育てる臨床教育
—これからの作業療法臨床実習—生活行為向上マネジメントを用いた総合臨床実習(作業療法参加型実習)
Future of occupational therapy clinical training vision: utilizing MTDLP
谷川 良博
1
,
都甲 幹太
2
Yoshihiro Tanikawa
1
,
Mikita Toko
2
1広島都市学園大学
2介護老人保健施設あやめの里
pp.644-649
発行日 2020年7月15日
Published Date 2020/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202148
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
Key Questions
Q1:MTDLPを活用した臨床実習の利点とは?
Q2:MTDLPを活用した臨床実習の進め方は?
Q3:MTDLPを活用した臨床実習の学生評価とは?
はじめに
5歳の女の子から回答者が叱られる教養系テレビ番組が人気を博している.その番組では,「今こそすべての日本国民に問います」というフレーズが頻繁に流れる.作業療法の世界でも,指定規則が改正され臨床実習が変容していく.将来臨床実習は,従来の患者担当制から作業療法参加型の形態に発展する.さらに,臨床実習指導者(以下,指導者)が指導する学生数も2対1程度が望ましいと示されている1).今こそ臨床実習のあり方を指導者と養成校とが問い直し,OT育成の財産となる方策を編み出す時期に来ている.
本稿では,生活行為向上マネジメント(以下,MTDLP)を活用した指導者と養成校との連携について4つのポイント(表 1)に沿って紹介する.構成は,谷川が教員の立場から表 1の1,2を紹介し,3,4は都甲による指導者の立場からの実践報告としている.
Copyright © 2020, MIWA-SHOTEN Ltd., All rights reserved.