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特集 作業療法卒前教育を支える教育構造の再考—作業療法臨床参加型実習を通して
なぜ今,作業療法臨床参加型実習が求められるのか?
Why do we need clinical clerkship curriculum now ?
鈴木 久義
1,2
,
鈴木 憲雄
2
,
三橋 幸聖
2
Hisayoshi Suzuki
1,2
,
Norio Suzuki
2
,
Kousei Mitsuhashi
2
1昭和大学保健医療学教育推進室
2昭和大学
pp.556-562
発行日 2017年7月15日
Published Date 2017/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200948
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Key Questions
Q1:作業療法における従来の実習形態の問題点とは?
Q2:臨床参加型実習の特徴とその移行に伴う課題とは?
Q3:現状の作業療法教育における課題解決のための方向性とは?
はじめに
首都高速道路や阪神高速道路は,供用開始後少なくとも30年以上が経過しており,コンクリートのひび割れや鋼構造物の腐食,疲労亀裂等の経年劣化が顕在化しているらしい.しかし,私たちOTの足下をみれば,この高速道路問題と同様の構造が横たわっていることに気づく.
今回,筆者らに与えられたテーマは「なぜ今,作業療法臨床参加型実習(以下,臨床参加型実習)が求められるのか?」であるが,この問題は,従来型の作業療法臨床実習(以下,従来型実習)の「功罪」を検討することによって浮かび上がってくるはずである.従来型実習がわが国の作業療法に一定程度の成功をもたらしたことを認識しつつ,臨床参加型実習への転換の必然性,作業療法教育構造の再検討の必要性,を提示するのが本稿の主たる目的である.
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