特集 作業療法卒前教育を支える教育構造の再考—作業療法臨床参加型実習を通して
扉
鈴木 憲雄
1
,
中村 春基
2
,
澤 俊二
3
1昭和大学
2一般社団法人日本作業療法士協会
3金城大学
pp.543
発行日 2017年7月15日
Published Date 2017/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200945
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特集にあたって
専門職(professional)とは,「特別な訓練や技能を必要とし,特に高いレベルの教育が必要な仕事である(connected with a job that needs special training or skill, especially one that needs a high level of education)」(Oxford Advance Learner's Dictionary, 8th ed.)とされている.この専門職の特性については,専門職研究でさまざまな指摘がされている.その中で専門職を説明する共通の特性として,「長期の訓練によって獲得される知識や技術」,あるいは「高度な教育訓練の存在」が挙げられる.つまり「教育の存在」である.
OTは専門職であり,“教育”によってその専門性は支えられている.その教育について検討することは,作業療法教育を実践する者にとって責務となる.さらにその実践者が,作業療法教育に携わる教員のみならず,OT全員が該当することは,いうまでもないが,ここであらためて認識すべきである.その検討内容はカリキュラムや教育方法,教材あるいは教育環境,指導者の指導能力の確保等,多岐にわたる.
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