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特集 刑務所等の矯正施設における作業療法
PFI刑務所における作業療法のかかわり
Occupational therapy supoort in PFI prisons
上原 央
1,2
,
足立 一
3
Hisashi Uehara
1,2
,
Hajime Adachi
3
1播磨社会復帰促進センター
2OSSサービス株式会社
3大阪保健医療大学
pp.421-425
発行日 2020年5月15日
Published Date 2020/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202084
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Key Questions
Q1:PFI刑務所とは?
Q2:障がいのある受刑者の特徴とは?
Q3:刑務所における作業療法の役割
はじめに
播磨社会復帰促進センター(以下,当センター)は,官民協働で運営する刑務所である.筆者(上原)が当センターに勤務してから12年が経過した.入職した当時は,OTが刑務所で働くことはめずらしかったため,当然,職員たちから作業療法はまったく知られていなかった.専門用語もほぼ伝わらないなか,刑務所という異文化の地に乗り込んだときのことを思い出す.
『犯罪白書』1)によれば,2018年(平成30年)の入所受刑者総数1万8,272名中,精神障害と診断された者が2,733名(約15%)であった.当センターにおいても,障がいのある受刑者を収容しており,その特性に合った処遇や改善更生のためのプログラムを,官民協働の特色を活かして実施している.今回,当センターにおける取り組みを紹介し,刑務所で作業療法が担う役割について考えたい.
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