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特集 作業療法士による看取り
「看取り」において作業療法士は何ができるか
What occupational therapists can do in “End-of-Life Care”
澤 俊二
1
Shunji Sawa
1
1金城大学
pp.208-213
発行日 2020年3月15日
Published Date 2020/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202022
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Key Questions
Q1:「看取り」と死生学とは?
Q2:終末期作業療法を支える「終末期リハビリテーション」思想とは?
Q3:「看取り」における作業療法とは?
はじめに
1990年(平成2年)前後,目良ら1)が,特にがん末期の方への作業療法の実践を学会や論文で発表してきたことを契機として,終末期作業療法が立ち上がった.そして,終末期作業療法の事例報告や論文が,訪問リハから,小児医療の分野から,療養型病床から,緩和ケア病棟等から相次いで出されてきた2〜16).今回,看取りと作業療法に焦点化した特集が組まれたことを喜びたい.なぜならば,どこで亡くなるにせよ,尊厳ある死の保障を求める声が高まっており,対応する「看取り」チーム(緩和ケアチーム,在宅ターミナルケアチームを含む)の質を高めるために,OTを含むリハスタッフのチームへの参入が必然だからである.本稿では,「看取り」においてOTに何ができるのか,そして,OTを支える終末期リハ思想について述べたい.
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