連載 作業療法におけるテクノロジーの活用・第2回
作業療法においてロボットを活用するためには
竹林 崇
1
Takashi Takebayashi
1
1大阪公立大学
pp.1252-1256
発行日 2022年11月15日
Published Date 2022/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001203191
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
2020年度(令和2年度)の診療報酬改定において,リハビリテーション総合計画評価料の一部に「運動量増加機器加算」が新設された.
この加算は,“厚生労働大臣が定める施設基準に適合しているものとして地方厚生局長等に届出を行った保険医療機関において,別に厚生労働大臣が定める患者に対して,当該保険医療機関の医師,理学療法士又は作業療法士が運動量増加機器を用いたリハビリテーション計画を策定し,当該機器を用いて,脳血管疾患等リハビリテーション料を算定すべきリハビリテーションを行った場合に,運動量増加機器加算として,月1回に限り150点を所定点数に加算する”1)といったものである.この加算により,ロボットを用いたリハビリテーションプログラムに関する環境が大きく変化したといえる.
本稿においては,特に作業療法にかかわることの多い上肢リハビリテーションロボットについて,ロボットのカテゴリや種類,エビデンス,運用の実際,そして,ロボットとヒトの役割について,解説を行う.
Copyright © 2022, MIWA-SHOTEN Ltd., All rights reserved.