Japanese
English
研究
急性期脳血管障害者に対する作業基盤の実践プロセス—インタビューデータによる質的研究
Process of occupation-based practice for clients with acute stroke: Qualitative study using interview data
池内 克馬
1,2
,
西田 征治
3
Katsuma Ikeuchi
1,2
,
Seiji Nishida
3
1国立病院機構岡山医療センター
2県立広島大学大学院
3県立広島大学
キーワード:
急性期脳血管障害
,
作業基盤
,
インタビュー調査
Keyword:
急性期脳血管障害
,
作業基盤
,
インタビュー調査
pp.189-196
発行日 2020年2月15日
Published Date 2020/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202014
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
Abstract:OTが急性期脳血管障害者に作業基盤の実践を行う際の条件や状況,プロセスの明確化を目的に,対象者 5名へインタビュー調査を行い,ストラウス・コービン版のグラウンデッド・セオリー・アプローチを用いて質的に分析した.結果,6つのカテゴリ≪クライエント(以下,CL)が置かれている状況≫,≪CLの作業を中心とした評価≫,≪機能・リスクの評価≫,≪機能・リスクの重視≫,≪作業基盤の実践≫,≪作業基盤でない実践≫と,1つのコアカテゴリ【実際的・代替的な作業の介入のプランニング】が見いだされた.作業基盤の実践は,脳血管障害による障害が軽度である,あるいは医学的な管理が簡易である,あるいはCLの状態が軽快している場合,さらに機能・リスクの評価後にCLの作業をしたい気持ちが強い,あるいは主たる問題が作業に関するものである場合に急性期脳血管障害者に対して適応となる可能性が示された.
Copyright © 2020, MIWA-SHOTEN Ltd., All rights reserved.