Japanese
English
研究
手の掌面の接触の違いがワイピング動作中の上肢の運動に及ぼす影響
Effects of difference of hand contact side on upper extremity performance during wiping movement
浅尾 章彦
1
,
橋本 楓
1
,
能村 友紀
1
,
澁谷 顕一
1
Akihiko Asao
1
,
Kaede Hashimoto
1
,
Tomonori Nomura
1
,
Kenichi Shibuya
1
1新潟医療福祉大学
キーワード:
ワイピング
,
活動分析
,
筋電図
Keyword:
ワイピング
,
活動分析
,
筋電図
pp.183-188
発行日 2020年2月15日
Published Date 2020/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202013
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Abstract:脳卒中患者を対象に,麻痺手への体性感覚入力を目的としたワイピングが行われている.しかし,ワイピング動作を運動学的に分析した研究や体性感覚入力の視点で行った研究はみられない.本研究は,新聞紙を用いたワイピング動作中の手の掌面の接触の違いが上肢の運動に及ぼす影響を明らかにすることを目的とした.健常被験者 16名を対象に,手の掌面の橈側を接触する条件(橈側条件)と尺側を接触する条件(尺側条件)のワイピング動作を行い,動作中の上腕三頭筋および総指伸筋の筋活動量,肘関節の関節運動を測定した.結果,橈側条件は,尺側条件と比較して,総指伸筋の筋活動が大きかった.上腕三頭筋の筋活動量は条件間の差がなかった.本研究結果は,脳卒中患者を対象にワイピングを介入として用いる際の活動分析や作業選択の一助になると考えられる.
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