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研究
急性期脳血管障害者に対する作業基盤の実践を学ぶ教育プログラムが若年層のOTの職業的アイデンティティに及ぼす影響—シングルシステムデザインによる検討
Impact of a professional development to train the occupation-based practice for acute cerebrovascular accident on the professional identity that young occupational therapists have: a single system design
池内 克馬
1
,
石田 史穂
2
,
小若女 翔太
3
Katsuma Ikeuchi
1
,
Shiho Ishida
2
,
Shota Kowakame
3
1県立広島大学
2島根大学医学部附属病院
3マツダ病院
キーワード:
急性期脳血管障害
,
作業基盤の実践
,
職業的アイデンティティ
Keyword:
急性期脳血管障害
,
作業基盤の実践
,
職業的アイデンティティ
pp.741-748
発行日 2023年7月15日
Published Date 2023/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001203441
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Abstract:急性期脳血管障害者に対する作業基盤の実践(以下,OBP)を学ぶ教育プログラムが若年層のOTの職業的アイデンティティ(以下,PI)に及ぼす影響をシングルシステムデザイン(ABデザイン)を用いて検討した.参加者2名(OT1,OT2)は6週間のA(ベースライン)期の後,B(介入)期に週1回の頻度で教育プログラムを6回受講した.教育プログラム内容は,講義,参加者が診療する事例を提供した事例検討だった.OT1はOBPを実施した1名の事例と家族から承認を得たが,OT2はOBPを実施した2名の事例と家族から十分な満足を得られなかった.中本らによるOTのPIに関する質問紙を成果指標とした統計解析(二項分布)の結果,OT1の作業療法実践の自信と職業観の確立に関するPIが有意に向上したが,OT2のPIは有意な向上がみられなかった.本研究により,OTのPI向上の方略の一つに,OTの専門性が発揮できるOBPを行い,事例または家族から承認を得ることが含まれる可能性が示された.
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