特集 老健の多機能性・多様性と作業療法士—固有の暮らしの再建と継続への貢献
扉
三浦 晃
1
,
中村 春基
2
,
竹内 さをり
3
1介護老人保健施設 せんだんの丘
2日本作業療法士協会
3甲南女子大学
pp.7
発行日 2020年1月15日
Published Date 2020/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201964
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特集にあたって
介護老人保健施設(以下,老健)は,地域包括ケアの要となり得る施設である.“なり得る”と書いたのには理由がある.地域包括ケアの要となるには,老健の強みである多機能性を十分に把握すること,発揮すること,そして,昨今の制度が求めている老健像を具現化することが必要だからである.
長期入所,短期入所療養介護,通所および訪問リハビリテーションといった事業の多機能性,さまざまな専門職が一体的にかかわり合えるといった職種の多機能性,これらの多機能性を駆使し,医療・介護・予防の各領域をつなぐハブ機能として,一人ひとりの暮らしの再建や継続に資すること,それが,今老健に求められている役割ではないだろうか.
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