特集 地域で役立つOTになるために—介護予防編
扉
佐藤 孝臣
1
,
中村 春基
2
,
竹内 さをり
3
1株式会社ライフリー
2日本作業療法士協会
3甲南女子大学
pp.275
発行日 2017年4月15日
Published Date 2017/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200875
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特集にあたって
高齢化が進む中で,地域包括ケアシステムの構築は急務である.社会保障制度の持続可能性を維持するためには,保険者が地域課題を分析して,対象者がその有する能力に応じて自立した日常生活を営むための取り組みを進めていくことが必要となる.大きな柱になっているのが地域支援事業である.その中で多くの市町村で取り組んでいるのが介護予防・日常生活支援総合事業である.介護予防は対象者が生活不活発病から脱却するよう,ADLとIADLの質と量の向上を目指して活動や参加に働きかけることが重要といわれている.その中でOTがかかわることは重要だが,どのようなかかわりが求められ,そしてどのようなかかわりができるのか,実際の総合事業での実践報告は少ない現状である.
今回は「地域で役立つOTになるために—介護予防編」として特集を企画した.総合事業の制度上の流れや訪問・通所・一般介護予防での実践の場でのOTの役目,そして総合事業を提供するにあたっての介護予防ケアマネジメントの視点を理解し,多くのOTが介護予防で活躍できる指標となることを期待したい.
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