特集 テクノロジーを理解する
扉
東 祐二
1
,
中村 春基
2
,
竹内 さをり
3
1国立障害者リハビリテーションセンター研究所
2日本作業療法士協会
3甲南女子大学
pp.503
発行日 2018年6月15日
Published Date 2018/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201302
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特集にあたって
最近のテクノロジー(科学技術)の進化には目を見張るものがある.なかでも,情報通信技術(ICT)は,世界中をネットワークで結び,モノのインターネット化(IoT)を進め,時間と空間の概念を大きく変えてきた.また,人工知能(AI)の進化は,人の話す言葉や表情の認識を可能とし,大量のデータ(ビッグデータ)の中から1つの特徴を抽出することを可能とした.さらに,これらのテクノロジーを応用するロボットテクノロジーは,製造業の分野で生産性の向上に大きく寄与している.
これらのテクノロジーの進化は,作業療法の領域においても少なからず応用されている.たとえば,ロボットテクノロジーは機能回復訓練に応用され,作業療法の手法の幅を広げることとなった.ICTは,就学や就労が困難な障害児者に,その場にいなくとも授業や仕事に「参加」するチャンスを広げた.さらに,ICTを活用した情報共有やモノづくりを通じたコミュニティの形成へと取り組みが広がってきている.
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