特集 急性期からの就労支援
扉
峯尾 舞
1
,
中村 春基
2
,
竹内 さをり
3
1北原国際病院
2日本作業療法士協会
3甲南女子大学
pp.515
発行日 2020年6月15日
Published Date 2020/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202113
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特集にあたって
就労支援は,患者一人ひとりの働く目的・意味・意思等を土台とし,復職や新規就労等の方針に沿って企業・支援機関・家族等と連絡調整をしながら,評価および訓練を進めていく.特に,脳血管疾患や頭部外傷等の脳損傷を受けた患者にとって,急性期は,突然の発症・受傷による混乱と不安の中にあり,そのような中で就労に向けた一歩を踏み出すことは容易ではないだろう.一方,昨今,入院や通院可能な期間がこれまで以上に短縮されている状況であり,OTとして「医療機関で就労支援のどの部分をどこまでできるのか」,また「急性期にどこまですべきか」悩む場面が多いのではないだろうか.
今回の特集は,5名のOTと当事者・ご家族にご協力をいただき,OTに把握しておいていただきたい急性期からの就労支援に関するエッセンスをまとめた.つい近視眼的になりがちな急性期にこそ,本特集の内容や,皆さんがこれまでに担当された患者の言葉や経験をヒントに,急性期に何をするべきか考えるきっかけにしていただきたい.
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