特集 生活行為向上マネジメントの過去・現在・未来
扉
塩田 繁人
1
,
中村 春基
2
,
竹内 さをり
3
1広島大学病院
2日本作業療法士協会
3甲南女子大学
pp.335
発行日 2019年4月15日
Published Date 2019/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201654
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特集にあたって
生活行為向上マネジメントは2008年(平成20年)より老人保健健康増進等事業の助成を受けて開発・効果検証がなされ,2015年(平成27年)より生活行為向上マネジメント推進プロジェクトにより,広く啓発普及が行われた.開発から10年が経過した今,生活行為向上マネジメントは「作業療法の見える化」のツールとして,はたして国民に本当に役立っているのだろうか.各種団体や学会からは生活行為向上マネジメントができるOTに対する期待の声が上がっている.一方,当のOTからは,「時間がかかる」,「難しい」と消極的な声も聞こえてくる.
本特集では,生活行為向上マネジメントが開発された背景と経緯をあらためて紹介するとともに,現状のエビデンスと今後の研究課題,卒前・卒後教育の現状と今後,多領域における実践状況の推移と今後の課題について示していきたい.さらに,医師,看護師,介護支援専門員のそれぞれの立場から,生活行為向上マネジメントの可能性とOTへの期待・要望について発信していただいた.
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