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特集 パーキンソン病up-to-date
近年のパーキンソン病およびパーキンソン症候群の診断と治療
Update on diagnosis and treatment of Parkinson's disease and Parkinson's syndrome
上田 潤
1
,
髙橋 良輔
1
Jun Ueda
1
,
Ryosuke Takahashi
1
1京都大学大学院
pp.950-954
発行日 2019年8月15日
Published Date 2019/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201826
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Key Questions
Q1:パーキンソン病およびパーキンソン症候群の診断はどのように変化しているか?
Q2:パーキンソン病の治療薬はどのように変化しているか?
Q3:パーキンソン病の薬物以外の治療法はどのように変化しているか?
はじめに
パーキンソン病は高齢者に好発する神経変性疾患であり,神経変性疾患としてはアルツハイマー病に次いで高い有病率を示す.パーキンソン病では主に中脳黒質緻密部のドパミン産生神経細胞が変性脱落し,脳にαシヌクレインというタンパク質が凝集する(脳の病理ではLewy小体として観察される).その変性は徐々に進行・拡大していき,それに伴い症状も進行していく1〜3).またパーキンソン病と鑑別を要する疾患にパーキンソン症候群があり,これらの鑑別は患者の治療方針や予後予測等に大きな影響を与えるため非常に重要である.本稿ではパーキンソン病およびパーキンソン症候群の診断と治療について解説する.
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