内科医がおさえておくべきパーキンソン病診療のポイント パーキンソン病とパーキンソン症候群の鑑別のための検査
パーキンソン病およびパーキンソン症候群の機能画像
仲野 義和
1
,
平野 成樹
,
桑原 聡
1千葉大学 大学院医学研究院神経内科学
キーワード:
核上性麻痺-進行性
,
鑑別診断
,
SPECT
,
脳循環
,
Parkinson病
,
多系統萎縮症
,
Iobenguane
,
パーキンソニズム
,
大脳皮質基底核変性症
,
Dopamine Plasma Membrane Transport Proteins
,
心筋血流イメージング
,
Ioflupane
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Cerebrovascular Circulation
,
Parkinson Disease
,
Supranuclear Palsy, Progressive
,
Tomography, Emission-Computed, Single-Photon
,
Multiple System Atrophy
,
3-Iodobenzylguanidine
,
Parkinsonian Disorders
,
Dopamine Plasma Membrane Transport Proteins
,
Myocardial Perfusion Imaging
,
Ioflupane
pp.245-250
発行日 2016年8月1日
Published Date 2016/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2016309844
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パーキンソン病およびパーキンソン症候群の診断補助に,脳血流SPECT,ドパミントランスポーター(DAT)画像,MIBG心臓交感神経シンチグラフィが有用である.脳血流SPECTでは,疾患特異的な血流パターンが示されており,幅広い疾患の診断に有用であり,その病態も知ることができる.DAT画像は,ドパミン節前神経の障害の有無を検出することができ,パーキンソン病,レビー小体型認知症,多系統萎縮症,進行性核上性麻痺,大脳皮質基底核症候群で線条体集積低値を示すが,これらの疾患の間での鑑別は困難である.本態性振戦,ジストニア,薬剤性パーキンソニズムの多くでは,異常がみられず,除外診断に有用である.MIBG心臓交感神経シンチグラフィは,パーキンソン病,レビー小体型認知症,純粋型自律神経不全症,レム睡眠行動障害で心臓集積低下がみられる.
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