連載 作業療法にいかすビジョントレーニング・第5回
リハ職が行う視覚機能の検査と評価
北出 勝也
1
,
宮口 英樹
2
1視機能トレーニングセンターJoyVision
2広島大学学術院大学院
pp.388-391
発行日 2019年4月15日
Published Date 2019/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201668
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リハ職が活用できるアセスメントツール
視知覚の発達課題を検査するアセスメントツールはいくつか存在するが,今回は代表的なものの一つである「WAVES」(Wide-range Assessment of Vision-related Essential Skills)1)を紹介したい.
WAVESは視覚認知検査キットであり,8領域の視覚関連スキルを10種類の下位検査でアセスメントする.対象は小学生で,目の運動能力,目と手の協調能力,形の認知力,記憶力等を,年齢ごとの標準データに基づき,評価することができる.視覚スキルの弱い点は,付属のドリルでトレーニングを行い,改善も図れる.どのようなビジョントレーニングが必要かという目安にもなるので,作業療法の先生にもぜひ知って取り入れていただきたい.なかには大人の方にも難しい課題もある.現在,Windows OSのタブレットで使用可能な検査ソフトも開発中ということである.
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