ひとをおもう・第12回【最終回】
意味を俯瞰する
齋藤 佑樹
1
1仙台青葉学院短期大学
pp.298
発行日 2019年3月15日
Published Date 2019/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201640
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まだ寒さが残る4月の上旬.ハナさんは軽度の右片麻痺を呈して回復期リハ病棟へと入院してきました.その日の夕方,私は作業療法室の奥にある評価室でハナさんと面接評価を行いました.
「とにかく早く帰って畑をやりたいんです」,「ハナさんにとって農作業はとても大切なのですね,野菜はいろいろな種類をつくっているのですか?」,「だいたい15種類くらいですね.昔はけっこう出荷もしていたのですが,今は昔よりは規模を縮小して,家族で食べる分と,ときどき遊びにくる次男夫婦にあげるくらいの量をつくっています」私は同席していた長男と3者で,畑の広さや自宅からの導線,使用する物品等,作業形態に関係する情報について確認し,その日の面接評価を終了しました.
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