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事例提示
Aさん.80代,女性.BMI 18.7.要介護 3
病歴:2007年秋,身体の振戦に気がつき,2008年には右手に振戦を認め,歩行時の違和感を自覚されるようになる.同年夏に近医を受診しパーキンソン病と診断される.2014年には歩行能力の低下から転倒を繰り返すようになり,訪問看護の開始となった.動作能力の低下に対し,適切な環境整備は行えていない.高血圧,便秘症あり,服薬でコントロールしている
家族:長男(就労中)と二人暮らし.日中は独居.主介護者は長男で,以前は負担に感じておられたが,現在は積極的にかかわられている
生活歴:姿勢反射障害は改善しているが,すくみ足があり,歩行器使用でも室内移動は困難.独居となる日中の移動距離を減らすために,排泄はポータブルトイレを導入し,玄関から介護用ベッドまでの移動は車いす介助となる.食事は長男が用意し,内服も朝・昼分は出勤前に長男が管理している.夕方の内服は自身で行うため,不定期になりやすい.経済状況には問題なし
介護負担:朝の内服確認・介助,食事の準備.洗濯,掃除
居住環境:図参照
性格:気になることは自分一人でやろうとする傾向がある
趣味・関心:洋裁
処方薬(朝-昼-夕-就寝前):プラミペキソール(パーキンソン病治療薬)0.5mg(1-0-0-0),レボドパ/カルビドパ(パーキンソン病治療薬)100mg(2-2-2-0),アマンタジン(パーキンソン病治療薬)50mg(0-1-0-0),エソメプラゾール(消化性潰瘍治療薬)10mg(1-0-0-0),センノシド(緩下剤)12mg(0-0-2-0),アムロジピン(血管拡張剤)2.5mg(1-0-0-0),ドンペリドン(消化管運動改善剤)10mg(1-1-1-0)
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