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特集 テクノロジーを理解する
作業療法とデジタルファブリケーション—ICTを利用した自立支援としての一考察
Relationship between occupational therapy and digital fabrication
林 園子
1
Sonoko Hayashi
1
1ICTリハビリテーション研究会
pp.532-536
発行日 2018年6月15日
Published Date 2018/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201309
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Key Questions
Q1:デジタルファブリケーションが作業療法にもたらす可能性とは何か?
Q2:デジタルファブリケーションがもたらす「新しい手の使い方」とは?
Q3:デジタルファブリケーションの活用上の問題点は何か?
はじめに
ICTとは,information and communication technologyの略称で,日本語で「情報通信技術」と訳されている.ICTリハビリテーション研究会(以下,当法人)では,近年急速に発達しているこの技術に着目し,リハへの効果的な利活用法をエンジニア等の他職種と協働で研究し,研修会の企画・提供を行っている.その中で特に,3Dプリンタやレーザー加工機等の最新の工作機械を使った,ICTの活用を含むものづくり「デジタルファブリケーション」の,地域リハや自立支援への活用の可能性に注目し,毎月複数回研修会を実施している(図1,2).
ものやサービスを創造し表現する手段の一つとして,デジタルファブリケーションは人に「新しい手の使い方」を可能にする.今回は活用事例を交え,デジタルファブリケーションが作業療法に与える意義を考察し,今後の課題提起をしたい.新しい分野であるが,多くのOTが「やってみる」ことでそれぞれの利活用法を創造し,事例の積み重ねが次世代の作業療法の姿形づくりにつながることを期待し,寄稿する.
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