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Key Questions
Q1:教育へのICT活用の現状と課題とは?
Q2:障害児教育における多職種連携とICTの関係は?
Q3:障害児教育にICTを活用する際,OTに求められることとは?
はじめに
日々の日常生活場面において,ICT(information and communication technology)はさまざまな分野に導入され,活用されている.人と人を結ぶコミュニケーションツールとしてのスマートフォンやタブレットは,身近な存在として目にする.今は,簡単に人と人,人や物とを相互につなげることが可能な社会的環境にある.また,アプリの開発や技術進歩とともに,社会環境は変化し,人が技術に適応しているのか,必要性があり望まれて技術が進歩しているのか,複雑な関係性で成り立っているように思える.種々のICT機器には,さまざまな機能が備わっているが,すべての人が機能を使いこなしているとはかぎらない.必要に迫られ,実際に自分の手で触れて操作してみて,初めてその実用性と利便性を実感することになる.このような社会環境の変化に,OTとしても適応し,もっている専門性を発揮していくことが望まれる.
OTは支援技術として福祉用具や機器を有効に活用し,環境調整をして適応を促すことで,障害のある方に対し活動性の向上と社会参加を促すことができる.さらに,障害のある方がもっている能力を活かし,自立支援に貢献する役割がある.
今回,教育の現場でICTがどのように導入され活用されているのかを理解し,特に障害児教育の多職種連携を推進していくために,OTとしてどのような介入方法が可能なのか,支援の方法が考えられるのかについて述べる.
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