学生の広場
術後指導での行き違いから知ったコミュ=ケーションの難しさ
見越 誠
1
1水戸看護専門学院臨床看護第2科
pp.1381-1385
発行日 1985年12月1日
Published Date 1985/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921268
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はじめに
本事例は,前立腺肥大症のため恥骨上式によって,前立腺の摘出術を受けた69歳の男性患者である.患者は高齢ではあったが,諸臓器機能低下,適応力減退,筋力低下などは比較的少なく,経過は順調であった.
私は術前術後の指導の際,コミュニケーションの展開の場面で何度か患者との行き違いを経験した.そこで私は,この患者を老人の看護というとらえ方だけではなく,一人の人間の看護としてとらえ,コミュニケーションについて考えてみた.
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