昭和の暮らし・第16回
自転車にまつわる思い出
市橋 芳則
1
1北名古屋市歴史民俗資料館
pp.382
発行日 2018年4月15日
Published Date 2018/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201260
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「自転車にナンバープレート?」と小学生の声が聞こえた.昭和日常博物館で,鑑札付きの自転車の展示を前にしたときのことだ.この小学生に聞いてみると,ナンバープレートは,自動車やオートバイ等,高価な乗り物についているという印象をもっていた.
その印象は,ある意味では正しい.自転車もかつてはとても高額で,大切に扱われたからだ.初任給が1万円前後だった昭和30年ごろ,自転車は1万5,000円ほどもした.当然,磨いたり,修理したりと,現在の自動車なみの手入れをしていた.
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