Japanese
English
研究
全身性強皮症患者の調理動作の活動制限
Evaluation of cooking abilities with systemic sclerosis(SSc)
麦井 直樹
1
,
澤田 幸恵
1
,
染矢 富士子
2
,
濱口 儒人
2
,
松下 貴史
2
,
竹原 和彦
2
Naoki Mugii
1
,
Sachie Sawada
1
,
Fujiko Someya
2
,
Yasuhito Hamaguchi
2
,
Takashi Matsushita
2
,
Kazuhiko Takehara
2
1金沢大学附属病院
2金沢大学
キーワード:
全身性強皮症
,
調理動作
,
活動制限
Keyword:
全身性強皮症
,
調理動作
,
活動制限
pp.1317-1322
発行日 2017年12月15日
Published Date 2017/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201145
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Abstract:全身性強皮症(SSc)患者は,皮膚硬化や皮膚潰瘍等により家事動作が制限されるが,その影響を詳細に調べたものはない.そのためリハ場面において,SSc患者に家事動作等の生活指導を行う指針は明確となっていない.今回,SSc患者に対する生活指導法を確立することを目的に,女性患者40例の調理動作の活動制限を調査した.調理動作の活動制限の評価は,10項目50動作の自作評価表を使用した.評価結果より,缶詰の蓋や瓶の内蓋,パッケージ等の開封が困難であった.動作障害は,皮膚硬化が強く,手指の拘縮や皮膚潰瘍を有するとより困難となり,握力やピンチ力の低下によっても困難となることが示された.また今回の評価とHAQとの間に高い相関があり,QOL全般に反映することが示された.SSc患者に対する生活指導では,ハサミ等の道具の紹介の他に,調理中のお湯の利用が有用と考えられた.
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