特集 精神科デイケア—現状とこれから
扉
岩根 達郎
1
,
香山 明美
2
,
長野 敏宏
3
1京都府立洛南病院
2みやぎ心のケアセンター
3御荘診療所
pp.1253
発行日 2017年12月15日
Published Date 2017/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201126
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特集にあたって
本邦で1974年(昭和49年)に精神科デイケアが医療保険の対象となり,40年以上が経過した.この間,ナイトケアやショートケア等の機能や早期加算等に関して診療報酬がマイナーチェンジされることはあったが,集団を対象とする人員配置等は精神科作業療法同様に変更なく経過し,時代や対象者に適切な実践は,それぞれの運用方法に任されてきたのが実情である.現在の病院および診療所の精神科デイケアは1,000カ所を超えるといわれている.それぞれがそれぞれに必要なかたちで存在し,必要な実践をしているはずだが,旧態依然として昭和の時代から変わらない内容を漫然と提供しているデイケアも存在している.
障害者総合支援法による日中活動・就労訓練等の施設も増え,そのサービスの質も問われている.従来,精神科デイケアが担ってきた部分と重なる点もあるだろう.その中で,精神科医療機関が提供するリハとしての精神科デイケアはどのようにあるべきだろうか.本特集をもって現状を概観し,精神科デイケアのこれからについて考える機会としたい.
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